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レコードの正しい聴き方?
2001/10/12


(野次馬 以下や) パパゲーノさま おたわむれを!
     なんですか?
    また!
  いつもの悪い病気が始まりましたね!

(パパゲーノ 
以下パ)     なに言ってんじゃ!
         別に、悪いのは頭だけで、あとは正常だーい。
   奈良のカメ仙人の悪影響で、ちょっと、言葉づかいが
      乱暴になっているだけだア! 

(や) ところで、レコードなんて、ターンテーブルに載せて
針をおろせばいいだけじゃないんですかい?
なんか、むずかしいことは何もないようなんですが!

(パ) それはそうなんだけど、ちょっと、な!





新品ではない

いまだからこそ、言っておきたいことがあるんだよ。
それは、最近、捏造が伝えられる遺跡発掘ではないが
レコード盤も、掘り出された遺跡の宝物のようなもの
かもしれないってことだね。
 
パチパチ きれい!

初心者ほど、あの、パチパチ音をいやがったり
傷や、ジャケットのいたみなどということを
必要以上に神経を使うなどということが、
気の毒だと思う。

掘り出されたものが、完全でないように
愛されてかけられたレコードほど、
物理的な痛みはきているのは仕方がないことなんだ。
しかし、今、その辺に売っているものとは違って
時の流れを耐え抜いた一種の風格があって
そのことに心をむけると、より、
ありがたみが増すってことなんだよ。

レコードだけは、捏造できないからね。

こんな簡単なことがわからない手合いは
オーディオもソフトも、今売っている新品だけを買って
けっして、こちらの世界に、近づかないことだな!

針について

袈裟懸けについてしまった大きな傷などは別として
案外、パチパチ音自体は、繰り返しかけているうちに
小さくなるものなんだ。

それは、わしたちが使っているような
3〜5グラムもかけるようなカートリッジだと、
溝の中のゴミは、かけるにしたがって掘りおこされ
きれいになってしまうこともあるんだよ。

もちろん、今時の1グラムトレースの針などでは、
そんなことが起きないどころか、
溝のゴミの影響をしっかり受けてしまって
どうしようもないんだけれど!

モノラルの初期のレコードなんかは、
10グラムくらいかけろって表記されているくらいだから、
それを今時のステレオ針で、しかも、軽針圧では
どうにもならないんだ。

そのレコードにあった再生をしないと
レコードの真価は、体験できないんだ。

今!人気の蓄音機などは、たまたま、78回転で
針も、でっかい鉄針、竹針と、
まったく、
LPレコードの世界とはハードの互換性がないから、
そんなことが起きないのだけれど

LPレコードの世界は、
モノラル、ステレオ、そして、丸針、楕円針などと、
いろんな種類があって
仮に違っていても、鳴るだけは鳴るので
かえって始末が悪いということだね。

それなのに、そのうちのひとつで、
すべてを横着に聴こうとしようったって、
そうは問屋がおろさないんだって!

溝の変形

とは、言っても、レコードがあったとして
一生懸命、クリーニングをしても、
また、何回もかけて溝内のゴミが
ほとんど、かきだされた状態でも
歪むレコードもあるんだ。

それは、更に重い針圧でかけられたり
いたんだ針によって、
溝自体が変形しているものなのだ。

こういう盤にしても、
南アルプスの山々だって、いつも快晴で
全部が見えるわけではなく
霧や、雲の向こうに、隠れてしまうこともあるのだから
そんなふうに、楽しめたらいいんでないかなあ!

おおらかに


音楽という一番、ハートに近い部分の趣味だからこそ
おおらかに、接して欲しいと思うんじゃ!
それでないと、せっかく、自分のために届けられた
宝物のようなレコードや、オーディオ・システムが
悲しんでしまう!

わしは、誰かを苦しめるために
この仕事をしているのではないからね。





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